Google Cloud Next'23 参加しました!
SUPINFのsugiyamaです。
今回、初めてGoogle Cloudのテックカンファレンスに参加しました。8月29日から31日までサンフランシスコで開催されたGoogle Cloud Next'23です。
この技術ブログでもすでにいくつかNext'23に関する記事が公開されているので概要は省きますが、最先端のテックカンファレンスに参加したことは、とてもよい経験ができたと思います。
また、今回メイン会場になったMoscone Centerの周辺は、歴史を感じさせる美しい街並みでありながらSlackやX(旧Twitter)、Salseforceのような名だたるテック企業が点在し、一介のエンジニアとして強い刺激を受けました。
Vertex AI
いくつかのセッションに参加しましたが、その中でも What’s new with generative AI at Google Cloud
というタイトルのセッションのデモが印象的だったので、その一部を紹介したいと思います。
いくつかのセッションはMoscone Centerではなく、お隣のBlue Shield of California Theater at YBCAというイベント会場で行われました。
会場そのものの広さ、シートの多さと傾斜はまさしくシアターだと感じました。
写真は"What’s new with generative AI at Google Cloud(repeat)"のものです。
JSONの生成
テキストの羅列からJSONを生成するデモでした。
モデル: text-bison@001
プロンプト:
Extract the technical specifications JSON format
Google Pixel 7, 5G network, 8GB RAM, Tensor G2 processor, 128GB of storage, Lemongrass
生成結果(実際にはMarkdown形式で、```で囲まれた形で生成されます):
{
"model": "Google Pixel 7",
"network": "5G",
"ram": "8GB",
"processor": "Tensor G2",
"storage": "128GB",
"color": "Lemongrass"
}
また、temperatureを0に設定していました。このパラメータは、数値を高くするほど多様なレスポンスを返します。最低(0)に設定すると、同じインプットに対して常に1通りのレスポンスを返します。
生成結果を見ると、完全なJSONフォーマットが成立していることに加え、model
やcolor
のようなフィールド名はプロンプトにない単語ですがよしなに補完されていることがわかります。
Google Cloudのコンソールからこのデモによく似たサンプルをすぐに試すことができます。(Vertex AI APIの有効化が必要です)
また、同じようにスペイン語のプロンプトでのJSON生成もデモされ、多言語への対応がアピールされました。
Extraer las especificaciones técnicas en formato JSON.Google Pixel 7, red 5G, 8GB RAM, procesador Tensor G2, 128GB de almacenamiento, Lemongrass
{
"nombre": "Google Pixel 7",
"red": "5G",
"ram": "8GB",
"procesador": "Tensor G2",
"almacenamiento": "128GB",
"color": "Lemongrass"
}
以上は実際にデモで使用されたプロンプトです。各種パラメータをそのままに、自分の手元で日本語プロンプトでも試してみました。
以下に示す技術仕様をJSONフォーマットで抽出してください。
Google Pixel 7, 5G ネットワーク, 8GB メインメモリ, Tensor G2 processor, 128GB ストレージ, Lemongrass
{
"name": "Google Pixel 7",
"network": "5G",
"ram": "8GB",
"processor": "Tensor G2",
"storage": "128GB",
"color": "Lemongrass"
}
日本語でも理想的に動きました!多くのデータを扱うときはスキーマを明確に指示した方がよさそうです。