きっかけ
SUPINFでは、今年は8月に Google Cloud Next に行ってみようという話が出ており、GoogleCloud熱が高まってきています。8月に向けて GoogleCloud のことをもっとたくさん知っておくことで、イベントを有意義なものにしたいですね。
その活動のひとつとして、GoogleCloud の認定資格を取るのはどうかなと思って、「認定資格が短期間で取れそうなプラン」を考えてみました。(自分はまだ資格をひとつも取ったことが無いのに)
認定資格で勉強するということ
資格の勉強には好き嫌いはあるとは思いますが、
- 広く網羅的な内容を勉強できる
- 成果がわかりやすい
- 名刺に書ける
など、基本的な内容を勉強していくには、なかなか良い方法なのではないかと思います。
試験を受けたあとにどのくらい覚えていられるかというのは、人や仕事によってまちまちだとは思いますが、以前に AWS の認定資格を取った後に感じたのは、仕事やイベントなどでAWSでのシステムの設計の話が出たときに、
- ここにデータが集中する場合、SQS挟んだりするんだよなーたしか。
- マイグレーションなんちゃらみたいなのが、あったような気がするけど…。
みたいに、試験でしか見たことがなかったものでも記憶のトリガーのようなものは意外と残っていたような気がします。
どの資格を取るのか
ここに資格の種類が書いてありますが、最初は、
- 開発メインな人は Associate Cloud Engineer
- それ以外の人は Cloud Digital Leader
を取ればいいのかなと思います。プロフェッショナル系の資格はいろいろありますが、まずはアソシエイトの資格を取ったほうがよさそうです。
認定資格が短期間で取れそうなプラン
- 本を読む
- 公式の模擬試験を受ける
- 試験日を決める
- 問題集をやる
- 試験を受ける
本を読む
個別の機能を使うときや、細かい設定方法を調べるときにはドキュメントや技術ブログ的なものを見るのが良いと思うのですが、全体的に広く浅く、そして試験に出そうな標準的な範囲についての知識がうまくまとまっているという意味では、本を読むのが結構良いと思います。
私のおすすめの本は↓です。
図解即戦力 Google Cloudのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書
- 文体も図も読みやすいし、カラーでなんとなくいい感じ。
- 他の本と比べて、読み物として読み進めやすい雰囲気があった。
- 他の本だとスクリーンショットでハンズオンぽく書かれているパターンも結構多いですが、実際に操作しようとすると時間がかかるし、実際に操作しないで読むなら画面の画像とか無いほうが読み進めやすいというのがあり、この本は画面の画像は載せずに、その分文章での説明が割とちゃんとしているイメージ。
- 比較的内容も新しい。
- CI/CD系の情報は、他の入門書のほうが詳しいものはあったかもしれない。
他の有力っぽい入門書
- GCPの教科書
- 内容は詳しいがコンテナ開発編とAI編をあわせると3冊あり、気持ち的にすこしハードルは上がる。
- 画面での操作方法が比較的詳しく書いてあるので実際に画面を見ながらやるには良いかもしれない。
- GoogleCloudエンタープライズIT基盤設計ガイド
- 「しっかりわかる教科書」と似た感じの構成。
- 個人的には機能や特徴の列挙のしかたが「しっかりわかる教科書」のほうが好きだったが、個人の好みかもしれない(あと私はカラーの本がけっこう好きな模様)
たぶんですが、入門書系は書かれている内容の範囲としてはあまり変わらないかもしれないので、自分が好きなテイストかで選んでも良いのかもしれません。ただ、あまり古いと結構今は変わってしまっている可能性はあるので注意したほうが良いです。また、余裕があれば立ち読み程度でも良いので、2冊目を読むと、より「あー、このへんはそういう感じなのね」感が増してくると思います。
AWSとの対比・対応を書いているページやブログや本もあると思いますが、「GoogleCloudのこれは、AWSでいうとこれです」って説明されるよりも、「GoogleCloudはこうです」っていうのを説明されていると、どんどん自分の中でそういうのは浮かんでくる感じになるので、そちらのほうが私としては楽しい気がしました。(逆に浮かんでこないものは対比されても分からないと思うので…)
模擬試験を受けよう
本などで全体的に一度GoogleCloudの基礎的な内容を見てからでないと、模擬試験の問題を見たときに用語・単語などが分からない箇所が多すぎて、正答率とは別に、模擬試験から得られるものが少なくなってしまう気がするので、本1冊分くらいは何か見てからやったほうがうまくいきます。
しかし逆に、本を1、2冊読んだら、すぐに模擬試験を受けたほうが良いです。
AssociateCloudEngineerの場合、このページの下のほうの「ステップ 4: 模擬試験を受ける」というところにある「出題される可能性のある内容をおさらい」というリンクから、模擬試験を受けることができます。 CloudDigitalLeaderの場合このページにある「模擬試験を開始します」のリンクからですが、こちらは模擬試験は英語しかないみたいです(試験自体は日本語があります)
- 20問で、20分くらいで終わると思います。
- 何度でも受けることができます。
- テストの雰囲気や傾向が、結構分かると思いますし、分からないときにどんな感じで分からないのかも、わかります。
- 本1冊読んでいると、AWSで試験を受けたことがある人など、クラウドの知識が元からあったり、この感じの試験に慣れている人は、模擬試験で8割くらいは取れる可能性があります。(やってみると、懐かしい感じがすると思います)
問題集などに取り掛かる前に、一度模擬試験を受けることで、自分がどのくらいの感じなのかが分かると思います。
試験日を決める
テストの内容と雰囲気が分かってきたと思いますので、試験日を決めましょう。たぶん1週間後〜1ヶ月後くらいが良いのではないでしょうか。
自宅から遠隔で受ける方法もあるのですが、机や部屋をきれいにしないと注意されたりしてめんどくさそうなので私はテストセンターに行って受けようと思っています…
問題集をやる
試験対策という意味では、問題集形式の教材を使うのが効率が良いです。 自分で手を動かして学ばなくて大丈夫なのかという懸念もありますが、やはり、手で動かして広い範囲のことを学んでいくには結構な時間がかかってしまうので、ここは問題集をやっていきましょう。 単に正解/不正解がわかるだけでなく、GoogleCloudはどういう使い方をどういう方針で推奨しています、みたいなことがちゃんと解説されている問題集のほうが良さそうですね。
問題集の候補
- Google Cloud認定資格Associate Cloud Engineer公式ガイド
- 今回の目的には、まさにドンピシャな雰囲気の本で、章末問題のようなものもあって内容的には良さそうなのだが、あまりスラスラ読み進まない…
- まあまあ高い(紙だと6千円くらいする…)
- Udemyの【GCP認定資格】Google Cloud Platform Associate Cloud Engineer模擬問題集
- オンライン教材の中で人気な問題集のよう。頻繁に割引されているので実質1600円くらいなのか。
- Coursera
- 問題集というより、講義的なものが多い気がするが、講義動画を長い時間見るのは結構たいへんそう。ちゃんとやればちゃんとできそう。
- Whizlab
- 以前にAWSの試験を受けていたときに私が使っていたサービスで、AWSのプロフェッショナルのときは役に立った気がする。
- 問題集は英語しかないが翻訳してもあまりうまくいかないため、英語のままやる人向け。
本と同じように、試験対策用の教材であれば、試験に対策することはできる内容になっているはずではあるので、何かを何周かやれば対策はできるのではないでしょうか。
何周もするには個人で進めるほうがやりやすくはあると思うのですが、何か特定のテーマ(ストレージ、みたいな)を、みんなで何問かいっしょにやってみて出題傾向や解説とかを見ていくみたいなのも楽しそうではあります。
試験を受ける
幸運を祈ります!
(僕の幸運も祈ってください!)
おわり。